株式会社ブーストのブログ

3密を避けたスポーツとは?“するスポーツ”のアフターコロナを大予想!果たして予想は当たるのか!?

こんにちは! 

Do Sports Event Plannerの松尾です!

今日は今後のスポーツビジネスについて考えてみます。

スポーツビジネスは“するスポーツ”と“みるスポーツ”とに大きく分けることができますが、私の得意分野である“するスポーツ”に関して書こうと思います。

“するスポーツ” =アマチュアスポーツ

例:東京マラソン、社内ボーリング大会、フットサル大会、、、

“みるスポーツ” =プロスポーツ

例:プロ野球、Jリーグ、Bリーグ、、、

と思っていただければ、分かりやすいかと思います。

コロナショックにより、“するスポーツ”“みるスポーツ”共にほぼ全てのイベントが中止、または延期の判断をしております。緊急事態宣言解除後は徐々に社会活動が再開されていくかと思いますが、「新生活様式」などと言われるように、当分の間は「3密」を避けた生活をするように、政府が発信する事になると思います。メディアがこれからどれだけの間、コロナ関連の情報を発信し続けるかにもよりますが、多くの国民が「3密」を意識して行動する事になります。この状況に対して、国民がどれだけ忠実に行動するか。これは、性別や年代によっても異なると考えています。その人の状況にもよる(高齢者と同居しているとか)ので一概には言えませんが、「若い人ほど気にしない。年齢が上がる方が気にする。」「男性より女性の方が気にする。」と予測できます。

政府が現在公表している「新生活様式」から、イベント(スポーツ)に関する部分を抜粋します。これも、メディアがどれだけ報道するかで国民の意識は変わるかと思いますが、今後を予想する上では大切な基準になります。なぜなら、この指針から大きく外れたイベントを開催すると、タイミングによってはメディアに取り上げられ報道されてしまうため、主催者はこの基準を意識する必要があるからです。

「宣言解除地域のイベント開催基準」

屋外「200人以下、かつ人と人との距離を十分に確保できること」

屋内「100人以下、かつ収容定員の半分以下の参加人数にすること」

各場面別の生活様式(娯楽、スポーツ等)

・公園は空いた時間、場所を選ぶ

・筋トレやヨガは自宅で動画を活用

・ジョギングは少人数で

・すれ違う時は距離をとるマナー

・応援は十分な距離かオンライン

さて、上記を踏まえて話しを戻しますが、“するスポーツ”は今後どうなるでしょうか?

思いついた“するスポーツ”を1つ1つ解説していきます。

・マラソン大会

東京マラソン、大阪マラソン、その他、5,000名を超えるような大きめのマラソン大会は、2020年度中は開催が難しいかと思います。まず参加者ですが、30代から40代、50代と“するスポーツ”の中では年齢層が高めなのと、そもそも健康意識が高いため、コロナの影響で参加意欲が下がっていると考えます。また、それ以前に、5,000名を超えるようなイベントであれば、半年前には実施の可否を判断する必要があります。緊急事態宣言が5月末に解除されたとして6月。年内のマラソン大会は既に判断のリミットになっています。大規模マラソン大会の復活は2021年2月下旬から3月上旬に開催を予定するであろう東京マラソンでしょうか。(何よりも主催が自治体である事、自治体はリスクを絶対に終えない事が大きい)

・ランニングイベント

「マラソン大会」の続きになりますが、世の中には小さいマラソン大会なども存在します。ここに関しては、大規模イベントの中止に伴い、逆に例年より参加人数、イベント数が増えるのではないかと予想しています。何千人、何万人が全国から集まるイベントはリスクに感じて自粛するかもしれませんが、マラソン大会に出たい気持ちは捨てられないと思います。弊社でも非常事態宣言の発出前までは、100名程度集めて行うマラソン大会を毎月行っていましたが、そういった大会は今秋から来春に向けて例年より多く開催されるかと思います。

・フットサル大会/バスケットボール大会

世の中にあるフットサル・バスケットボールの大会は、参加チーム数が5チームから10チーム程度の大会がほとんどです。1チーム8名で計算すると40名から80名。政府が発表した基準を屋外、屋内共に下回っています。さらに、参加者の属性は20から30代の男性が多いので、参加者属性的にも、元に戻るのが早いスポーツだと考えます。フットサルでは、「個サル」という、個人で参加するイベントがありますが、「個サル」に関して特に早く元に戻ると思います。チームスポーツだと代表者がメンバーに声をかけていき、イベントへの参加を検討していきますが、感染が収まっているとはいえ、様々なリスクを考えるとなかなか声がかけづらかったりします。ですが、「個サル」に関しては個人での参加なので、判断しやすくなるからです。メンバー調整も必要ないので、参加決定のスピードもは早いイベントとなります。

・ヨガ

緊急事態宣言により、ほぼ全てのヨガスタジオは休業しました。休業中は、オンラインでのヨガレッスンが非常に増えました。弊社もYOGA EVENT.jp(http://yoga-event.jp)というポータルサイトを運営していますので、オンラインヨガを定期的に開催しています。宣言解除後、ヨガスタジオは再開していきますが、政府が公表した基準、「100人以下、かつ収容定員の半分以下の参加人数にすること」により、今までよりもレッスン人数を絞る必要が出てきてしまいます。ふまえると、まず新規でヨガスタジオの会員になる人が一旦ストップします。オンラインなどに切り替える人、感染症のリスクから退会する人が少なからず出てきます。これまで右肩上がりだったスタジオでのヨガレッスンは増え方が鈍化するかと思います。大きな市場ではありませんが、ヨガビジネスでコロナ前よりも伸びるのが、「屋外ヨガ」と「オンラインヨガ」です。退会などによりヨガから少し離れた人、ヨガを始めようと思ったけど、屋内は今は感染リスクがあるからスタジオ会員にならない人。そういった方々は「屋外ヨガ」と「オンラインヨガ」を選択します。特に屋外でのヨガイベントはニーズが増えると予想しています。

いかがでしたでしょうか?

まさにこの業界に身を置くものとしては、「宣言解除地域のイベント開催基準」というものが、いつまでなのかが大変気になりますが、明確な基準がないので、結局はメディアがどの程度報道していくかによって、世の中が判断していくのだと思います。

イベント開催の際は、主催者・参加者ともにしっかりと感染予防をし、実施出来ればと思います。

この記事を書いた人

松尾佑樹
松尾佑樹代表取締役
株式会社ブースト 代表取締役
1982年、東京生まれ。学習院大学在学中に株式会社スポーツワンの立ち上げに参画。フットサル、サッカー、バスケットボール、ランニングなど、数多くのアマチュア向け参加型スポーツイベントを立ち上げる。(年間3,000大会以上開催)
2,000社以上が参加する「企業対抗駅伝」の立ち上げ。インドネシア初のマラソン大会「ジャカルタマラソン」の立ち上げ。全国で10万人以上を動員した「バブルラン」の立ち上げなどを行う。
その後、株式会社ブーストを設立。

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