ポップライン竹本カズキ、初フルマラソンサブ3.5への道【後編】
14㎏痩せた!?フルマラソンに向けて意識した3つのこと
~フルマラソンに向けて①ジュースをやめた
竹本カズキ
食事は気を付けましたね。大好きなピザとか脂っこいものは極力やめて納豆とか、玄米とか。
こわだ君
体にいいものの代名詞!
納豆・玄米・おかず一品!
竹本カズキ
トータルで言うとずっと気を付けてたのはジュース飲むのをやめました。
こわだ君
えぇ!駅伝強豪校みたいな!
竹本カズキ
アドバイスは相方の萩原さんと東京BAYRCの原田コーチが。YouTubeにも残ってるんですけど登場シーンで炭酸飲料飲みながら陸上競技場に登場してるんですよ(笑)まずそれやめてくださいと。
食べるときなんでも炭酸飲料・ジュース飲みながら食べてたんですけど、それをやめました。ほとんど、お茶かVAAMとかカロリーの無いスポーツ飲料。それが体重落とすには結構よかった。そこでカロリー取ってたから。
でもたまーに飲みたくなるじゃん。で、紙パックのジュース買ったりすると、前は感じなかったけど飲んだらお腹パンパンになって。無駄なカロリー取ってたんだなと。
フルマラソンに向けて②ケア
竹本カズキ
僕は以前、深夜によくジョグしてたんで、直近一か月は22時には走るようにしてたんですけど、怪我せずに練習できた理由で一番大きいなと思うのは、走り終わってすぐにストレッチと、すぐお風呂。お風呂で温めて筋肉ほぐしてた。
こわだ君
なるほど!お風呂は大事ですね。
フルマラソンに向けて③無理しない
竹本カズキ
体重が重かったからシンスプリント気味だった。走りすぎるとシンスプになる。だからそこは敏感に、無理しなかったです。無理しなかったってのか、自分に甘いのかわかんないけど(笑)
こわだ君
それめっちゃ大事ですよね。
竹本カズキ
普通のランナーさんはそれでも走っちゃうと思うんですけど、やっぱサッカーやってたんで、怪我したら一番意味ないって知ってるんで。今まで練習してきたものがなくなっちゃうんで。
こわだ君
なんかもう…一流ランナーですね!
竹本カズキ
あーもうキプチョゲですよ(笑)クラブハウスで話しちゃったんでマブダチです(笑)
準備は万全だった。それでも達成できなかった理由…
竹本カズキ
マラソンに向けて対策もして…走る前はもう絶対いけるくらいの準備で。
たぶんランナーでレース前に「今日絶対日本新記録出します」っていう人いなくて「今日は頑張ります」くらい。僕は格闘技好きなんで「絶対やる」って言って自分を追い込みたいタイプ。まぁ練習では絶好調だったしね。絶対いけると思ってましたね。
こわだ君
絶対いけると思って、フルマラソンに挑んだわけですね。で、結局、フルマラソンにボコられた?
竹本カズキ
ボコられた。3時間43分12秒。激たれしましたからね、38.39.40km。そこのラップみたらすごかったですね。逆に僕は残り2kmは上げれましたね。
こわだ君
あ、そうですよね!僕は初フル残り2kmでそれまでのペースから2分くらい落ちたんで。
竹本カズキ
モンスター飲んだからかもしんない。あれヤバいっすね(笑)
何かが出てたのは…モンスター!?
こわだ君
実際フル走って、20kmとかまでは余裕でしたよね?
竹本カズキ
25kmまではある程度余裕だったのかな。そこから、落ちてはないけどイーブンペースに戻したのかな。それまで10秒くらい早く刻んでたんで。最大4分近く貯金があったらしいんで。
僕も動画見なおして知ったんですけど35km地点で、残りをキロ5分ペースで行ったら全然いけたんですね。そのころには「もう無理なんだ」ってめっちゃたれてるイメージだったんで。
こわだ君
25kmから何があったんですか?
竹本カズキ
右の骨盤がロックされた。右の股関節がすっげー痛くなって、そこをかばいながら走ったら全身攣りそうになっていった。
こわだ君
なるほど。骨盤の不安要素は以前の練習からあったんですか?
竹本カズキ
無い。だから多分トラックなのかな。
くれいじーかろ君なんかに聞くと、トラックは左足に疲労がくる。左回りだから。でも僕、左足の後十字靭帯ないんですよ。高校時代に切っちゃってて。
こわだ君
え!?
サッカーではプロからスカウトされるほどの実力だった…
竹本カズキ
前十字靭帯だったら手術しないといけないんですけど、当時の医者に「これからの人生でスポーツをガチでやりますか?」って言われて「もうやんないです。高校でやめます。」って言ったら手術はしなくていいよって。
こわだ君
ランニングに支障はなかったんですか?
竹本カズキ
支障はなかった。でも走ってるときに自然とかばってた。左足のほうがちょっと細いんですよ。右のほうが太い。だからかばって右の骨盤にきたのかな。右に来たのも意外でした。くるなら左ひざが来るだろうなと思ってて。
こわだ君
なるほど。右の股関節が来て、それをかばって足全体にもきて…
竹本カズキ
コワディが言ってたの思い出しました。「使える筋肉を探してください」
こわだ君
(笑)きつくなったら「この筋肉はダメになった。次!」みたいな。
竹本カズキ
…どこもないんですけど(笑)全部終わった!38kmで急に来た。35kmの壁ないじゃんって思った。正直ね。ちょっとペースは落ちてたけど、そんなめちゃめちゃ壁っていうのは感じなかった。38kmできましたね。
こわだ君
38kmだったらあとちょっとですよね。
竹本カズキ
残り2km上げれたって考えると、その3kmどうしても耐えないとなって思ったので、次出たくなりました。次はもう、脳のスイッチ切ってやろう(笑)きついとか
こわだ君
なるほど、じゃあ改善点が見つかったからまた次走りたい、みたいな。
竹本カズキ
そうそう、もう一回あそこのきつさを味わって、あれを乗り越えたい自分がいます。
なぜなら、ドМな自分が(笑)こんなはずじゃなかったのに、本当はドМでもないのにそう思っちゃった。
こわだ君
たしかに、それあるからマラソンってまた走りたくなるんでしょうね。
竹本カズキ
皆さんも気を付けてくださいね(笑)マラソンの沼にどっぷり行きますよ。絶対はまらないと思ってたんですけどね~。
こわだ君
結局フルマラソン終わって、嫌いだった走ることに対しての想いは?
竹本カズキ
今?これ正直に答えていいですか?今やっと「普通」です。
こわだ君
(笑)好きになったわけではなく?
竹本カズキ
好きではない。でも、またフルマラソン出たいと思ってるのが不思議。めっちゃ好き、超マラソン出たいとかじゃない。悔しさかな。
次こそは!
倒したい。憎きフルマラソンを、って感じですね。
こわだ君
なるほど。なんか不思議ですよねマラソンって。たしかにランニングも好きで走ってる人と、別に好きではないけど走ってる人と。
僕も大好きだから走ってるって程ではないですね。
竹本カズキ
でも、走んないと気持ち悪いもんね…だったら好きじゃんって言われそうだけど、でもそんなことはないんで。
こわだ君
何か…奥深いですね。
竹本カズキ
でもランニングは”楽しさ”が一番重要だと思いますけどね。他人と比べずに、自分に勝利していく。
こわだ君
おぉ~!
竹本カズキ
だから「マラソンとは?」って聞かれたら、『努力をする練習のツール』
こわだ君
ほぉ~!!
竹本カズキ
努力することを練習させてもらうツールです。今までスポーツはできて、サッカーもずっとレギュラーだったし、まぁ頑張ってましたけど、死ぬほど努力しましたよって感覚はないんですよ。
ただ今回、一番苦手なものじゃないですか。長距離って。だから必然と努力しないといけない。で、それを継続しないといけない。今までしてこなかった努力をさせてもらってるって感じかな。
こわだ君
深いですねぇ。
芸人時代、仲間の悪ノリで走った駅伝大会で2kmのアンカーの最後500m上りを歩いて完走するのがやっとで、坂の上から笑われていたという。そんな竹本さんがフルマラソンをトラックで走り切った。そんな竹本さんからのメッセージ。
竹本カズキ
皆さん、「私マラソン向いてない」とか思う人いるけど、僕より向いてない人あんま見たことない(笑)体も筋肉質だから長距離向きでもないし。無理だと思ってても才能が眠ってるかも。長距離って意外とそうじゃない?
こんな苦手な僕でも42.195km走り切れたのであなたは絶対走れます。ボディービルダーじゃない限り!
こわだ君
それは今回挑戦した竹本さんだからこそ言えることですね。
体格だけでなく、心もマラソンランナー!
今後の目標は?
竹本カズキ
サブ3.5まではフル走るし、達成したとしても皆さんと楽しく走っていくみたいなのも企画していきたいな。タイムタイムってなりがちだけど、市民ランナーってそこだけじゃないんで。だからそういうの企画してますね、マラソン鬼ごっことか(笑)
こわだ君
いいですね!オンラインサロンだけじゃなくてBOOSTともぜひ!
竹本カズキ
ぜひぜひ!あといつかインフルエンサー枠で出させてください!
こわだ君
それはくれいじーかろさんを倒してもらって(笑)
竹本カズキ
あと、サブ3.5企画と並行して『400mマスターズ』を狙おうと!
こわだ君
うわぁ。凄い!!サインもらっとこ!
竹本カズキ
やかましいわ!(笑)ほしくねぇだろ!ま、目指してるんで。
こわだ君
そっちのほうが行けそうですね!
竹本カズキ
短距離は得意なんで言い訳できないですね。次は得意分野のほうで戦います。
こわだ君
ちなみに400mの大会は?
竹本カズキ
まだ決まってないです。僕も急に聞かされたんで(笑)今まで速筋全部消しっちゃってたんだけど(笑)
こわだ君
次の挑戦も楽しみですね!ありがとうございました!ではまた!
長距離が苦手で嫌いだった竹本カズキさん。そんな竹本さんだからこその言葉の重み。その生き様に共感し応援したくなるからこそ、多くの人が挑戦に駆け付けた。まだまだ終わらない竹本カズキの人生の道。次の挑戦も楽しみです!ではまた!
ライター:こわだ君(BOOSTランニング編集長)
2024年6月8日(土)BOOSTランニングフェスタin味の素スタジアム