【衝撃】ランニングと気温の関係…真夏の北海道マラソンがやばい!?
どうも、普段は低酸素ランニングジムRSLABで働きながら、ランニングYouTuberこわだ君としても活動中のマラソンランナー編集長です。
今回は、ランニングと気温の関係について紹介します。
マラソンといえば冬ですが、ではいったい何℃が一番いいのか?
逆に、暑いとどれだけ遅くなるのか?
2021年の東京オリンピックではキプチョゲ選手が優勝しました。2時間1分台の自己ベストを持つキプチョゲ選手ですが、優勝タイムは2時間8分38秒でした。
日本人最速は大迫選手が2時間10分41秒で6位に入賞しましたが、自己ベストは2時間5分台です。
この東京オリンピック、マラソンは札幌開催でしたがスタート時(7時)の気温は26℃、フィニッシュ時の気温は28℃でした。
幸い30℃は超えなかったものの、それでも出場選手の3割は棄権。レース中に水や氷で体を冷やすランナーが沢山見られました。
編集長も8月の北海道マラソンに出場予定で、今から暑さにおびえているわけですが…
ということで今回は、いったいどれくらいの寒さがマラソンには適温なのか、暑くなるとどれだけ影響を受けるのかについて紹介していきます。
マラソンの最適温度は何℃?
2012年に「フルマラソンの記録に関する環境要因」という学術論文が発表されました。
この研究では、6つの大会…シカゴ・ロンドン・ニューヨーク・パリ・ベルリン・ボストンのマラソン、延べ180万人を対象に調査しました。かなり大人数!!
その結果、フルマラソンを3時間で走るランナーにとっての最適な温度は6.02℃と決定づけられています。けっこう寒い?
その結果も踏まえて、マラソンの最適温度はおおむね6℃〜8℃だと紹介しています。
(参考文献:Impact of Environmental Parameters on Marathon Running Performance)
また、マラソンと気温の関係については日本人も研究していて、その結果10℃以下が最適だと決定づけています。3時間を超えるランナーは走っている時間が長いので11~13℃、5時間を超えるランナーは13℃以下なら防寒対策をして走るのが良いと言われています。
日本国内最速マラソンタイム(キプチョゲ選手:2時間2分40秒)が出た今年の2021東京マラソンが気温7.8℃だったので、まさにその気温も記録を後押ししたのかもしれません。
暑いとどれだけマラソンが遅くなる?
一般的に、暑いほうが心拍数は上昇します。ある研究では、35℃と8℃で30分間のランニングを比べた結果、35℃のほうが心拍数の平均が10大きかったというデータもあります。また、体の熱が40度を超えるとオーバーヒート、つまり熱中症で走れないような状態になってしますので、暑さ対策は重要です。
そんなことを調べていたら、気温とマラソンのペースを入力するだけでどれだけ遅くなるのかがわかる神サイトを見つけました!
マラソンのタイムと気温の関係と計算ツール。 – 3人娘の親父が走る。いつだって全力中年。 (all-out-running.com)
これをもとに、1㎞4分ペースでマラソンを走った時の気温の関係を計算してみると…
4分ペースでマラソン…2時間48分
15℃の場合…2時間53分
20℃の場合…3時間2分
25℃場合…3時間14分
30℃場合…3時間30分
と、なんと、30℃のマラソンでは約40分遅くなる計算になりました。
もちろん、自己ベストが早いほど影響が少なくなったり個人差はありますが、それでもこれだけ遅くなる可能性があると考えると…無理は禁物ですね。
この計算、特にマラソンのペース配分に使えるので、ぜひマラソン前に計算して目標タイムを決めてください!
8月28日の北海道マラソン。ちなみに去年の同日の最高気温は30℃でした。
僕の現時点での目標タイム、2時間30分ランナーが30℃で走った場合のタイムはなんと、3時間6分!!
これは…タイムを狙わずに北海道旅行にしようかな(笑)
北海道マラソンを走る人、頑張ってください!!
ではまた!
ライター:こわだ君(BOOSTランニング編集長)
2024年6月8日(土)BOOSTランニングフェスタin味の素スタジアム