株式会社ブーストのブログ

見せます!バブルランの予算計画!参加費収入6億円以上のイベント制作!バブルランの舞台裏⑥

こんにちは!
Do Sports Event Plannerの松尾です!

今日はバブルランの「イベント制作」に関して、「リアル」を書きます。

こんなテンションだったみたいです。

まずは、日本初開催の2015年4月開催に向けて。
2015年2月に入ってから募集を開始し、2万人が来場することが決定しました。
要するに、イベント制作期間は約2ヶ月です。真実をお話しすると、何人の応募がくるか全くわからなかったので、バブルマシーン含め、イベント制作に関わる全ての手配はこのタイミングからはじめました。

まずは、バブルマシーンの手配から始めます。
そして、すぐにつまずきます。


バブルマシーンは、日本での生産はしておらず、アメリカか中国からの輸入になります。価格や形状から中国からの輸入を行いたかったのですが、2月、中国の旧正月にぶつかりました。20台以上のバブルマシーンの購入を決めたのですが、船での輸送など、諸々の壁が重なり、日本に入ってくるのが3月末。不安で胸いっぱいですが、他の準備を進めます。

次はコンテンツ確定に向けて、募集開始に向けて行った施策同様、とにかくターゲット層の20代前半の女性にアイディアを出してもらいます。ここは、松尾の感覚なのでなんとも表現しづらいですが、アイディアを聞くけど、欲しいのは単語です。アイディアはほとんどの場合、そのままは使えません。ですし、そのまま使えるようなアイディアは、多分、わざわざ聞かなくても思いつきます。一つわかりやすく例をあげます。多くの女の子達と話していると、以下のようなワードがちらほらと出てきました。

「キラキラになりたい」「カラフルになりたい」

要するに、色に対する何かに興味があるのです。そこで、泡に色を付けることを決めました。泡にラメを入れる事も検討しましたが、安全性とそもそもの泡マシーン性能的に難しく、断念しました。

そんなこんなで、以下のコンテンツの実施を決めました。

・色付きバブル
・バブルトンネル
・フォトポイント

・色付きバブル
泡に食紅を使い、色をつける事に成功しました。

・バブルトンネル
トラスと黒のターポリンで大きめのトンネルを作り、中はミラーボール、スモーク、照明、シャボン玉で空間を作り、重低音ガンガンの音響機材を入れて、非日常を演出。

・フォトポイント
今でいうフォトジェニックな空間をいくつも作りました。

この時点での企画の中身を整理します。
スタート→泡のポイント&フォトポイント→ゴール→音楽フェス

上記の手配を進めつつ、もう一度、参加者の立場に立って企画内容を考えていきます。こんな時、僕がいつも相談するのは、MCケチャップさん。色々と話しました(MCケチャップさんには、全てのバブルランでメインMCをしていただきました)。

参加者はパリピ。だけど、2万人も本当にパリピが集まっているのか?「パリピになりたい人」「パリピに憧れている人」も多くエントリーしているんじゃないか? ということは、EDMを最初から最後まで続けると、疲れちゃうんじゃないか。そもそも背伸びをして来場している人がたくさんいる。ずっと背伸びをさせ続けてしまったら足がつっちゃうんじゃないか。そもそもこのイベントってなんの為にやるんだろう。多くの参加者は、2〜4人の友達で参加している。友達とその体験を共有したい。周りとその体験を共有したい。。。

テーマ「一体感」

イベントの作り方としては全然ダメです。テーマを後から決めるなんて。
でも、バブルランはこの瞬間にテーマが決まりました。

ここで出てきた企画がJ-POPをメインとした、スタートステージ。
参加者には、スタート時間にただスタートしてもらうのではなく、みんなではしゃいで、みんなで歌って、一体感を作ってからスタートしてもらうというコンテンツです。

嵐、SMAP、西野カナ、三代目、AKB、、、

とにかく誰でも知っているJ-POPを次から次にかけていきます。

バブルランは2016年には全国で開催され、初回以降も様々な新企画を導入していきました。そして、全ての会場でアンケートを実施しています。「一番良かったコンテンツ」のランキングで「スタートステージ」が全て1位になります。

この最強コンテンツを、初回のこのタイミングで作る事が出来たのは、ケチャップさんのおかげです。そして、そのステージを見た事がある人はわかると思いますが、それはケチャップさんにしか成立させる事が出来ない空間です。
こうして、初回開催のコンテンツ内容は全て決まりました。

さて、あとは準備を進めるだけ。ですが、この時点で2月末。あと1ヶ月ちょっとで本番です。制作メンバーはまだ僕一人。組織づくりを始めます。とにかく色々なものを大量に購入します。その発注作業だけでも半端ではありません。オリジナルタオルやオリジナル防水ポーチなどの作成もしなくてはいけないので、とにかくマンパワーがかかります。

商品企画、発注作業をお願いする為、大学生Aさんをアルバイトで雇いました。

参加賞や物販商品、フォトポイント用の備品からイベント備品。ざっくりとですが、その大学生は本番までの約1ヶ月で約3,000万円程度の発注処理をしてくれたと思います。本当に助かりました。
*ちなみに、その子が商品開発した防水ポーチは3,000個を発注したのですが、なんと初日で完売。センスの良さにも助かりました。

イベント前、最後はバブルマシーンのテストです。
ここで、制作メンバーがまた増えます。施工を担当してくれていたジャパンレントオールさん。すみません。勝手にメンバーに引きずり込みました。開催2週間前、もはや松尾にマシーンのテストをしている時間はなく、まさかの施工会社さんにマシーンを送りつけ、目的だけ伝え、泡が出るようにテストもしてもらいました。結果はビデオ動画で確認(笑)

こうして、ギリギリ全てを整え本番。
もちろん、細かくは色々とありましたが、見た事のない盛り上がりを作り出すことができました。
*色付きバブルの色が洗い流せなくて、会場から怒られたのはここだけの話!
*バブルトンネルがうるさくて、近隣の住民から怒られたのもここだけの話!

バブルラン2015幕張 収支計画
*減価償却の考え方が色々なのでざっくりです!

収入/¥120,000,000

プロモーション費/¥1,000,000
事務局費/¥1,000,000
会場費/¥3,000,000
施工・装飾費/¥40,000,000
ゲスト出演費/¥10,000,000
運営人件費/¥10,000,000
泡マシーン費/¥8,000,000
参加賞製作費/¥12,000,000
その他経費

色々ありすぎて書ききれないのですが1つだけ。
スタートステージでバブルが出た瞬間。
アルバイトの大学生は泣いていました。
ジャパンレントオール支店長の粕谷さんはガッツポーズをしていました。
ジャパンレントオールの町田さんが僕のところにきて、「粕谷がガッツポーズしているのを初めて見ました」って。
プロジェクトが成功するってこういう事なんだなって実感しました。社内とか社外とか関係なく、どれだけの人がそのプロジェクトに気持ち入れるか。
そして、プロデューサーって、それを如何に作り上げるかが仕事なんだなって。

初回開催を支えてくれた皆さんへ
本当に感謝しています。僕の人生はこのプロジェクトで変わりました。

思い出写真の数々


商品開発の時


ジャパレンでのバブルマシーンチェック


ギリギリだったんだろうな。バナーが逆。


はせぽんの忘れ物。納品に来ただけなのに、2泊3日拘束ごめんなさいw


みんなでお片づけ inジャパレン倉庫


最後は打ち上げ卓球パーティー。仲間がいるからイベントができる!

この記事を書いた人

松尾佑樹
松尾佑樹代表取締役
株式会社ブースト 代表取締役
1982年、東京生まれ。学習院大学在学中に株式会社スポーツワンの立ち上げに参画。フットサル、サッカー、バスケットボール、ランニングなど、数多くのアマチュア向け参加型スポーツイベントを立ち上げる。(年間3,000大会以上開催)
2,000社以上が参加する「企業対抗駅伝」の立ち上げ。インドネシア初のマラソン大会「ジャカルタマラソン」の立ち上げ。全国で10万人以上を動員した「バブルラン」の立ち上げなどを行う。
その後、株式会社ブーストを設立。

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