株式会社ブーストのブログ

誰も知らない真実。世界最大級のジャカルタマラソンは日本人が立ち上げていた。

こんにちは!
Do Sports Event Plannerの松尾です!

月に2回は、更新しようと始めたブログでしたが、
イベント制作と企画提案、コンサルなどで、更新を3ヶ月あけてしまいました…
継続は力なりで頑張ります!

さて、今回はDOスポーツの業界で、ほとんど知られていない話しを書きます。
タイトルのとおり、「ジャカルタマラソンは日本人が立ち上げていた。」
という話です。


ジャカルタマラソン2012 スタッフ集合写真

まず、ジャカルタマラソンに関してまとめます。
ジャカルタマラソンは、インドネシア・ジャカルタ州政府が開催する、インドネシア最大の参加型スポーツイベントです。
2013年に始まり、昨年2017年には参加人数2万人を超えるマラソン大会です。
首都ジャカルタのメイン通りに交通規制をかけ、世界中から著名なランナーも集まり、毎年、盛大に開催されています。

日本人はもちろん、インドネシア人もほとんど知りませんが、このジャカルタマラソンを立ち上げたのは日本企業です。
そして、その企業とは株式会社スポーツワン(松尾の前職)。
松尾をプロジェクトリーダーとした「ジャカルタマラソン2012 運営事務局」が立ち上げたのです。

整理します。
ジャカルタマラソンの説明の部分、
「2013年に始まり…」と記載しましたが、
「ジャカルタマラソン2012 運営事務局」が…
そうです。
我々は2012年にジャカルタに行き、実際にジャカルタマラソン2012を開催しました。
ジャカルタ州政府にプレゼンに行き、体育協会とも打合せを重ね、警察にも申請を出し…
そんな中、開催一ヶ月前、体育協会から法外な人件費を要求され、警察から法外な道路使用料を要求され、仕方なく、政府との開催を諦め、単独開催に踏み切りました。
ちょっと伝わりづらいと思うのですが、ジャカルタには警察組織が2つあったりします。なので、政府管轄でない警察に申請をし直し許可を得ることが出来たりします。
こうして、ギリギリではありましたが、我々はジャカルタマラソン2012を政府非公認の形になりましたが、ジャカルタのメイン通り(片側5車線)にて、無事に開催する事が出来ました。

すると翌日、松尾にメールがきます。
「アナタタチハナニヲイテイルノデスカ?セイフノキョカナシニ」
(実際は英語だったかと思います。)
政府が、抗議文を送ってきました。
すぐに、ジャカルタ州政府スポーツ局に行きました。
理由は忘れましたが、通訳も付けずに、松尾一人で。。。笑
まぁ語学力の問題もあったかもしれませんが、担当者に会うことは出来ず、何も出来ずに帰ってきました。
こうして、無事に(?)ジャカルタマラソン2012は終了します。

半年後。。。

そろそろ、ジャカルタマラソン2013の準備を始めようかと動いていたところに、ジャカルタでお世話になっていたレズキさん(通訳)から連絡がきました。
レズキさん「松尾さん!今年はジャカルタマラソンやらないの?」
松尾「去年大赤字だったんだ!今年もやるに決まってるでしょ!」
レズキさん「ジャカルタマラソン2013、政府が募集開始したよ!」
松尾「マジーーーーー!!!」
そうです。第1回大会は赤字ではありましたが、多くの参加者と、多くの協賛社が集まりました。
*ジャカルタマラソン2012のHPで内容ご確認ください。

ジャカルタマラソン2012
http://www.sportsone.jp/jkt_jp/

収支的には成功ではなかったジャカルタマラソン2012。ポテンシャルはありました。それを見たジャカルタ州政府は、もちろん僕らに断ることなく、ジャカルタマラソン2013の開催を決定しました。
何が面白いって、「初開催!」って書いてあるジャカルタマラソンのHP、
メイン画像が、ジャカルタマラソン2012のスタート時の画像!笑
スタートゲートに、思いっきり「2012」って書いてある。。。ちょっとは修正すればいいのに。
*おみせしたかったのですが、画像がありませんでした。。。涙

とういう事で、ジャカルタマラソン2018も順調に募集されています!

ジャカルタマラソン2018
https://thejakartamarathon.com/2018/en/

最後に。
松尾としても初の海外イベントだったジャカルタマラソン。細かくは、もっと面白い話しがたくさんあるのですが、また時間がある時に書きます。
一つだけ伝えておきたいのは、この出来事は、松尾のビジネス人生の中でもトップクラスに嬉しい出来事。もちろん、取られちゃったのは悲しいけど。今や東南アジア最大級のイベントに成長しているジャカルタマラソン。そのキッカケを作れた事は嬉しい事です。アイディアも真似されたいし、イベントも真似されたい。事業もビジネスも真似されたい。真似されるって事は、新しいものを生み出せた証拠だから。
1人で文化は絶対に変えられないけど、1人で文化を変えるキッカケを作る事は出来る。そう信じて、仲間と生み出し続けます。

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この記事を書いた人

松尾佑樹
松尾佑樹代表取締役
株式会社ブースト 代表取締役
1982年、東京生まれ。学習院大学在学中に株式会社スポーツワンの立ち上げに参画。フットサル、サッカー、バスケットボール、ランニングなど、数多くのアマチュア向け参加型スポーツイベントを立ち上げる。(年間3,000大会以上開催)
2,000社以上が参加する「企業対抗駅伝」の立ち上げ。インドネシア初のマラソン大会「ジャカルタマラソン」の立ち上げ。全国で10万人以上を動員した「バブルラン」の立ち上げなどを行う。
その後、株式会社ブーストを設立。

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